ワキの多汗症のボツリヌス療法
ワキの多汗症(原発性腋窩多汗症)の治療
塩化アルミニウムの塗布 | 医薬品としての承認はなく薬局での調合になります。 |
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イオントフォレーシス | 水道水などに微弱な電流を流し、患部に浸す方法です。 |
ボツリヌス療法 | ワキの下の発汗部位に皮膚内に注射する方法です。 |
飲み薬 | 抗コリン薬や漢方薬などがあります。局部ではなく全身への効果や影響があります。 |
手術 | 神経を遮断する手術が知られています。 |
その他 | 神経ブロック、レーザー療法、精神療法などがあります。 |
これら治療には、有効性や費用対効果、簡便性や侵襲性など長所も短所も存在するので、これが最も良い治療であると選ぶことはできません。患者さん個々の症状と要望により、治療法を選択してくのが現実的だと思います。
ボツリヌス療法について
当科では、ワキの多汗症(原発性腋窩多汗症)の中でも重度の方が対象となるボツリヌス療法を行っております。この治療は、同症の診断がなされれば保険診療が受けられます。
個人の負担は3万円弱であり、1回の施術で4~9ヵ月の効果が期待できますので、夏季のワンシーズンはカバーできると思います。施術時間は5~10分(麻酔やマーキング等の処置の時間を除く)程度です。
料金
30000円前後
完全予約制のため必ずお電話にてご連絡下さい。
治療の流れ
1、初診時
初診当日には、施術できませんことをあらかじめご了承ください。
初診時には、医師の問診と説明書・問診票に記入いただき、同意書に署名をいただきます。
そして、施術日を決定し予約していただいてお帰りいただきます。
2、施術日
予約の40分前に来院していただきます。
両ワキに麻酔薬を塗布していただき30分待機していただきます。
30分経過したところで、看護師が施術部位のマーキングを行います。(10分程度)
マーキングが終了したところで、医師がボツリヌス注射を投与します。(5~10分程度)
終了後に会計をして帰宅いただきます。
治療効果について
施術の2~4日後から効果を実感される方が多いようです。
効果の持続は4~9ヵ月と言われております。
大半の方は、夏季のワンシーズンを1回の施術でカバーできると言われております。
詳しいことを知りたいかたは、以下のサイトをご参照ください。
waki-ase.jp
ご注意
以下の項目にあてはまるかたは、ボツリヌス治療を受けられませんので、ご注意ください。
- 全身の筋力低下を起こす病気(重症筋無力症、ランバート・イート ン症候群、筋萎縮性側索硬化症など)がある方
- 妊娠中あるいは授乳中のかた、妊娠している可能性のある方
- ボツリヌス治療により、発疹などのアレルギーを生じることがわかっている方