産婦人科診療
- 分娩施設は併設しておりません。
- 妊娠初期判定後、諸施設へご紹介してまいります。
- 当院では、人工妊娠中絶は行っておりません。
- 先天異常、18歳未満の未成年の方は専門外のためお受けしておりません。
産婦人科診療では、以下のような診療を行っております。
一般診療
不正出血 |
出血の原因を確認するため、なるべく不正出血があるときに受診して下さい。
尚、生理期間中または、出血量が多い場合でも検査は可能です。 |
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月経痛・生理不順 | 月経痛の原因や生理不順の原因を確認するため内診検査をご案内することもございます。 漢方薬・低用量ピル処方等で月経痛や生理不順を改善する治療の提案。 尚、患者様とご相談させていただき各々の患者様にあった治療方法を一緒に考えていきたいと思っております。 |
痒み(カンジダ症等)おりもの検査 |
検査結果に1週間前後お時間がかかります。症状がある場合はなるべくお早めに受診して下さい。
尚、生理期間中は再検査になる可能性が高いためなるべく避けて下さい。 |
できもの、痛み | 内診は必須ではありません。症状により判断させていただきます。 |
下腹部痛 | 痛みの原因を確認するため超音波検査を行います。 |
子宮癌検診
子宮頸がん・体がん検診はどちらも実施しております。(ご希望の方は、同日両方実施可能です)
尚、子宮頸がん検診につきましては、住民票がある自治体ごとに条件を満たせば助成対象になる場合もございますので事前に各自治体にお問い合わせ下さい。
荒川区に住民票がある方はこちらをご確認下さい。
荒川区民対象:子宮頸がん検診
助成対象期間 |
① 偶数の年齢に達したお誕生月と翌月の2ヶ月間 ※①をご利用の場合は、助成されますのでぜひご使用下さい。 |
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子宮癌検査実施時、子宮や卵巣に異常がないか超音波検査もあわせて行っております。
なるべく子宮がん検査を希望の方は、生理期間を避けて下さい(生理期間中ですと再検査になる可能性が高くなります)。
また上記の超音波検査を実施するうえでも、同様に生理期間を避けていただくようご留意下さい。
(生理終了後は、子宮・卵巣の状態が画像でより鮮明に見えやすいため診断しやすくなります)
子宮頸がん検査
子宮頸がんは、特に20代~30代の方に羅患率が増加しております。
子宮頸がんは、性行為によるウイルス感染が原因のため性行為がある方は20代でも年1回は子宮頸がん検診を受けていただくことをおすすめいたします。
不正出血や下腹部痛などの症状がある方(症状がある場合は保険診療可)におすすめする検査です。
検査方法 |
子宮頚部細胞診(小さなブラシで子宮頚部の細胞をこすって採取)を行います。 |
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費用 |
1500円前後(保険適応) |
子宮体がん検査
子宮体がんは、頚がんとは異なり子宮内膜にできるがんで女性ホルモンが大きく影響しています。
生理が毎月規則正しくきていれば子宮内膜が毎月はがれて生理として流れますので、体がんになることはほとんどありません。
不正出血や下腹部痛などの症状がある方(症状がある場合は保険診療可)や40歳以上の方(体がんは特に40歳以降に多い病気のため)におすすめする検査です。
検査方法 |
子宮内膜細胞診(細い管を子宮頚部から挿入し子宮内部の細胞を採取)を行います。 |
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費用 |
2500円前後(保険適応) |
HPV(ヒトパピローマウイルス)検査
子宮頚がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)ウイルスの感染によって引き起こされます。
しかし、HPVに感染したからといって全員が頚がんになることはありません。正常な細胞がHPVに感染し、異型細胞になってさらにそれががん細胞になるのは、平均
10年以上の年数や喫煙などといったほかの要因が加わるからではないかと考えられています。
そのため定期的に検診を受け早期発見さえできれば、子宮頚がんはほぼ100%完治できる病気です。今後頚がんになりやすいかどうかを検査したい方におすすめいたします。
当院では、子宮頚がん検査(子宮頚部細胞診)においてベセスダシステム導入でASC-US(異型 平上皮細胞)と診断された場合は、保険適応で実施しております。
費用 |
1,500円前後(保険適応) |
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ブライダリーチェック
これからの妊娠・出産を考えて、ご自分の子宮や卵巣が正常なのか・また子宮頸がんのリスクがあるかどうか知っておきたい方のために、超音波検査と子宮頸がん検査を行います。
超音波検査はなるべく生理期間中は避けて下さい
(尚、生理終了後ですと、より鮮明に子宮・卵巣の状態が確認できます)
以下の検査は指標のため全ての検査を行う必要はございません。
診察をさせていただきその方にあった必要な検査を行いますのでご参考にして下さい。
- 貧血の有無に加えて、自分の性ホルモンは正常なのかどうか知るホルモン量の測定、そして甲状腺ホルモンの量をチェック致します。
※性ホルモンは性周期により変動しますので、検査日は生理の直後から2週間前後にさせていただきます。 - 腟炎が拡がった結果として、切迫流産や切迫早産を生じる方もいらっしゃいますので、おりものの細菌検査も致します。
- 不妊症の原因となる子宮内膜症やクラミジア感染のリスクも判別致します。さらに妊娠中に風疹にかかってしまうと胎児に影響を及ぼします。
風疹の免疫を持っているのを事前に知っておくことは有益であると考えられます。風疹の抗体検査につきましては、荒川区に住民票がある方は条件を満たす場合助成制度がございますのでこちらをご参考にしてください。 - 母子感染症となる、梅毒・B型肝炎・C型肝炎・HIV感染は妊娠前にあるかどうか知っておくことも有益と思われます。
- 卵巣の状態を知るうえで参考となる抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査を希望される場合は、実施致します。
(自費 8,240円)
尚、症状がある場合は、保険診療・症状がない場合は、自費診療になります。
費用 7,000円~18,000円前後
*HIV検査や抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査は自費のため、これらを含むと15000円~18000円前後の費用となります。
卵巣がん検査
卵巣がんは、進行するまで自覚症状がないため、発見しにくいがんとされています。早期発見が難しいとされていますが、卵巣がんにかかりやすいタイプがございますのであてはまる方は、検査することをおすすめ致します。
卵巣がんにかかりやすいタイプ例
- 遺伝的要素 (母親や姉妹に卵巣がんにかかった人がいる場合)
- 結婚・妊娠・出産経験のない方(排卵回数が多いほど卵巣がんになりやすいため)
- 欧米型の食生活やストレス過多の生活
- 子宮内膜症の卵巣のう胞(チョコレートのう胞)ある場合、40代以降にがん化する可能性が1%程度あるといわれています。
*上記に該当する方は、最低でも1年に1回・2つ以上該当する方は、できれば3~4ヶ月に1回は検診することをおすすめいたします。
検査方法 |
経腟超音波検査を行い、卵巣の大きさや形、性状をチェックします。次に、CA-125(腫瘍マーカー)という血液検査を行います。 |
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月経調整
月経調整は、病気ではありませんので基本的には診療費・お薬代は全て自費診療になります。
診療費 |
約3,400円前後 |
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お薬代 |
2,100~3,800円前後 * 1錠約270円のため、処方日数7~14日にお薬代をかけたお値段です。
尚、月経調整は月経を早めるのか、遅らせるのかによって服用する開始日が異なります。 生理を早めたい方
ずらしたい生理月の前月の生理開始日から5日目に服用 生理を遅らせたい方
遅らせたい生理月の生理開始日の最低5日前から服用 |
緊急避妊ピル
病気ではありませんので基本的には診療費・お薬代は全て自費診療になります。
お薬代 |
下記2種類のお薬からご希望のものをお選びいただきます。 ① プラノバール配合錠:4錠 5,000円前後(診療費含む) ② レボノルゲストレル:1錠 9,000円 前後(診療費含む)
ピルは副作用として吐き気等が生じることがございます。 |
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子宮頸がんワクチン接種
当院では、ガーダシル(4価ワクチン)ワクチン接種をおこなっております。
*サーバリックス(2価ワクチン)はおこなっておりません。
接種費 |
17,400円 (税込)自費
*接種回数は3回です。上記接種費は、1回につきの費用となります。 |
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妊娠初期判定
当院は分娩施設はございません。
妊娠の確認 | 12週前後で分娩施設にご紹介致します。 |
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里帰り出産の方のみ |
32~33週までの管理は可能です。 ただし、切迫早産、前期破水、多胎、子宮内胎児発育遅延、前置胎盤、妊娠高血圧症等の疾患がある場合には早期に高次医療施設への転院をご紹介させていただきます。 また、当院は休日や夜間帯の診療を行っておりませんので、同時間帯の緊急時の対応ができないことをご了承いただいた上で妊婦健診をお受けいたしております。 |
性別判断 (自費:約5,000円前後) |
28週前後で受診して下さい。
尚、逆子の診断を受けている方は、性別判断はできませんので予めご了承下さい。 |
不妊症のプライマリーケアー
当院では、以下の不妊治療を行っております。
尚、不妊専門の医療機関ではございませんので、子宮卵管造影検査等の専門的な検査は行っておりません。
さらに治療の必要な方は不妊専門の医療機関にご紹介致します。
- 自然妊娠の可否を検討
*基礎体温を測定している方は、ご持参下さい。
子宮・卵巣の状態を超音波検査で確認致します。
なるべく月経終了後にご来院することをお勧めします。- 目安
- 生理周期28周期前後・・月経開始日から10~13日目位の間に受診
生理周期30周期以降・・月経開始日から13~15日目位の間に受診
◇上記の目安の周期で来院されると卵胞の計測もできますのでご参考にして下さい。
- タイミング法を指導
- 排卵の有無を確認
- 不妊の原因を検索
- クミラジア・抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査等を実施
- 今後の治療の組み立て
- クロミフェン療法・HCG接種の施行
東京都民の方は、不妊検査及び薬物療法にかかる費用の一部を助成される制度がございます。詳しくはこちらをご参照ください。
*尚、当院では男性の検査が実施不可及び、全ての不妊検査は実施不可のため助成制度を申請希望の方はご注意いただきますようお願いいたします。
低用量ピル
ご希望のご用途により処方致します。
尚、避妊のための処方の場合は、基本的には診察費・ピル代は自費診療になります。
診察費 |
約3,000円前後 ピルはご用途により種類が異なります。 (1シート<1カ月分>約1,800円~2,050円前後) |
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月経困難症,月経不順等といった症状がある場合の服用時は、診察費は保険診療になります。
尚、症状がある場合でもピルは保険適応のものと、保険適応外のものがございますのでピル代は必ずしも保険適応になるとは限りません。 -
婦人科の検査(子宮がん検査等)は必須ではございません。定期的(1~2年)に検査を受けていない方は、検査を受診するようご案内することもございます。
また、低用量ピルの副作用として血液凝固(血液が固まってしまう)の症状が生じる可能性がありますので、服用後3~6ヶ月後に定期的に採血の検査をさせていただきます。
他院で既にお薬を処方してもらっている方
他院で、1年前後に子宮がん検査・採血等を実施されている方は、診察の参考にさせていただきたいので、なるべく検査結果をご持参下さい。
当院ご利用の時のご注意
平日18時以降もしくは、土曜12時以降の受付時間を過ぎた場合は夜間外加算の対象になり500円加算になります。